12月議会閉会

12月議会が終了しました。本日は、注目のゴミ焼却場の建て替え問題が注目されているのか、たくさんの方々が傍聴に来られていました。5人が一般質問に立ち旧海部病院利用方法、いじめ・不登校、ふるさと納税、千年サンゴの活用などについて質問しました。
私は、6問質問しました。以下、質問原稿です。なお、「ゴミ焼却場の牟岐町での改築に反対し、他町に移転を求める」決議は、全会一致で採択されました。
ゴミ焼却場の他町での改築を求める質問に対しては、町長は、「決議」の採択が確実なのに、相変わらず現地での建て替えの態度を変えませんでした。DSC_1819.jpg



6点について質問させていただきます。最初にゴミ焼却場の建て替えについてであります。この件については、樫谷議員と私が定例会の一般質問で取り上げさせていただき、他町での建て替えを主張してきましたし、行政常任委員会でも全議員の参加のもと議論がされてきました。しかし、町長とは今日においても議会と見解を同じくすることが出来ていないようです。開会日においても、所信表明の中でこの件について多くの時間を割き現在地において廃熱を利用して銭湯、温水プールをやりたい。避難所にもなるし雇用の場にもなる。焼却炉の性能は良く健康に問題はないなどと従来の主張を繰り返しました。唯一、触れなかったのが平成18年3月1日付で6町の町長が署名捺印した「次回は他町で」という合意文章の存在についてです。触れなかったというより触れられなかったのではないでしょうか。誰が考えても内容がおかしいという合意文章ならば、話し合いの結果、変更とか破棄する場合もあるかと思いますが、他町も認め、当時も今も牟岐町民の声を反映した内容になっております。それを行政の責任者自らが無視したり、反故にすることは許されません。本末転倒、そんなことをすれば、住民の政治に対する信頼は失われてしまいます。住民の信頼なくして今後の町政を円滑に進められるとでも思っているのでしょうか。そのことは繰り返し忠告させていただいてきました。
また、所信の中で焼却炉の性能の良さを強調し、健康には問題がないかのようなお話がありましたがこれは無責任な発言と言わなければなりません。決議案にもありますが、科学的調査がされていない中では、誰もが37年間の操業により健康に影響があったとか、なかったとか断言できるものではありません。ハッキリしていることは37年の操業の間、有害物質を含む排煙や焼却灰を排出してきたということです。そして、その期間の半分は、現在の有害物質の排出基準を上回る排煙や焼却灰を排出し、その灰は現在敷地内に埋められ排煙は煙突から周囲にまき散らされてきたという事実です。
37年間の操業の結果、周囲の自然環境・生活環境が良くなったか悪くなったと問われれば、調査はされていないので数字で表すことはできませんが、悪くなったであろうと考えるのが普通ではないでしょうか。住民のみなさんが、子や孫の代までの操業は止めて欲しいと願うのは当たり前の声だと思います。
健康のことで一言付け加えさせていただきますが、あまり知られていないかもしれませんが、日本において難病が増えています。病気の原因が分からなくて治療方法が確立していないのが難病であります。現在、難病の種類は306種類まで増え、毎年のように認定者は増え続け人口の1%を超えるまでになっており対策の強化が求められております。実は私も、近所に住む叔父を数年前に難病で亡くしました。筋肉がだんだん動かなくなる病気で対症療法しかすべがありませんので、本人はもちろんですが、家族も大変辛い思いをしました。何が病気の原因なのか、それが分からないから難病なのですが、研究者は、毎日吸い込んでいる大気に原因があるのではないか、加工食品に含まれている着色料や防腐剤なのではないか、それとも電磁波かもしれない、あるいはそれらが複雑に関係しあっているのではないか等々と主張され、今その原因を探る研究が進められているところです。
したがって、原因が明らかになっていない病気が増えている現在、健康に生きようと考える住民のみなさんにとって、排煙の有害物質が基準内といっても、有害なものはできるだけ避けたいと思うのは当然であって、行政としても一カ所での長期間にわたるゴミの焼却は避ける配慮が必要ではないでしょうか。
 町長は、廃熱を利用しての銭湯や温水プールのことをいまだに主張しています。一部の住民のみなさんからそんな要望もあるかに聞いていますが、それが現時点において町おこしにつながるとは到底考えらず、町おこしというならば他に力を入れなければならないことがあるのではないでしょうか。そのことについては後の質問と関連しますので、そこで述べます。
廃熱利用というと、一見、新しい発想、アイデアのように思われる方もおいでるかもしれませんが、ゴミ焼却場の廃熱を利用しようとする発想は時代遅れと言わなければなりませんし、多額の費用も掛かかるものであります。廃熱を利用するには熱源であるゴミの安定確保が必要になりますが、ゴミは海部郡でも減り続けていますし、これからも人口減とともに減ります。さらに、今までも申しあげてきましたが、これから数十年先を見通した時、今よりさらにゴミの削減、再資源化が求められる時代がまいります。


37年間の操業の中で我々が、今後の教訓としなければならないことの一つとして、ゴミの焼却には莫大なお金がかかるということではなかったでしょうか。焼却炉の修理や維持費も、地元の業者が出来るというものでは無く関連会社に、それも事実上言い値でお願いするというのが実態です。
建て替えにあたって今後重視しなければならないことは、この教訓を生かし、焼却炉は極力小型化し出来るだけ施設にお金をかけないようにすることです。
町長は、ご存知ないかもしれませんが、2013年度の資料ですが、現在もほとんど変わっていないと思うので使わせていただきますが、徳島県のゴミリサイクル率ランキングという資料があります。それによりますと、徳島の24の自治体の中で我が牟岐町は9.8%で最下位であります。お隣の美波町は10・9%でワースト3位。海陽町はワースト4位であります。ちなみにリサイクル率1位は、上勝町で76・4%、2位は神山町で54・6%、3位は佐那河内村で、38・4%であります。この結果を見てどのようにお考えでしょうか。この結果から言えることは、牟岐を含め海部郡は、まだまだ焼却するゴミを減らせる可能性が大きいということです。
 したがって、町村会の会長である町長の当面の仕事は、ゴミの減量と再資源化に本腰を入れて取り組み、建て替えにあたっては出来るだけ焼却炉の小型化を図ることであり、焼却炉の廃熱を利用した銭湯、温水プールなど論外と言わなければなりません。旧の鬼ヶ岩屋温泉の運営にさんざん苦労し、後始末さえできていない段階で良くこんな話ができるものだという町民のみなさんの声が届いていないでしょうか。同時に、焼却場の建て替えについては、議会の態度が固まった現在、無駄な時間を費やすことなく町民のみなさんの代表である議員、議会の意思を尊重し、牟岐町での建て替えはきっぱり断念し、他町での建て替えを求めるべきだと考えますが、見解を伺います。

次に、町おこしについてであります。幅広い課題ですので千年サンゴ、モラスコむぎをどう生かすかということに限って質問させていただきます。
先日、国交省による牟岐バイパスについての説明会がありました。バイパスが完成すると一日7000台の通行量のうちバイパスは5000台、残りが町内を通る予定であることが報告されました。このことにより現在の国道55線沿いは静かになる、交通事故が少なくなるなどのメリットはあるかもしれませんが、ガソリンスタンドやコンビニなど国道沿いの商店は大きな経済的打撃を受けるであろうことが予想されます。第一次産業の不振のうえに追い打ちをかける事態であります。このままでは牟岐町は錆びれるばかりであります。
バイパスを走らないで牟岐町に来てもらうにはどうしたら良いか真剣に考えなければなりません。町長が言う、銭湯や温水プールに来る人はどんなに努力しても、そんなに多くはないと思いますが、とにかく他町にはない魅力を発信する以外に道はありません。もちろんどんなことに魅力を感じるかは人それぞれですので、多くの人が牟岐町に魅力を感じていただくためには、さまざまな魅力がある町をつくりだす以外にありません。幸い役場の働きかけもあり、町おこしグループの活動を交流する場が設けられ、その輪が広がり、わずかですが、希望の光も見えています。ただ、残念なことに片方では、牟岐町以外の何処にもない魅力であった千年サンゴを生かした事業がとん挫している状況は大変残念なことであります。
先日、千年サンゴの日制定1周年記念イベントが開催されましたが、水上さんの講演を聞いて、講演の依頼を受けるかどうか迷ったという意味が分かり、大変申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。業績不振の話は薄々聞いていましたが、両漁協の撤退、そしてノア牟岐2000のスキューバダイビング事業、モラスコ牟岐からの撤退が現実のものとなってしまいました。
千年サンゴは、日本にとどまらず、世界的に誇れる宝物です。牟岐町の魅力を発信する目玉にしない手はありません。スキューバダイビング事業は当分無理としても、復活のため努力していただきたいし、新たな事業展開を考えていただきたいと思います。
そこでお伺いいたします。スキュバーダイビング事業が行われているときから良く聞かされたのは、いくら立派な宝物があるといっても、観えるのは一部の人達。どないか一般の人でも観えるようにならないのかということでした。確かにその通りで、いくら価値がある宝物といっても観えないのであれば誰も行く気にもなりません。
過去にはそんな計画があったように聞きますが、サンゴの見える位置まで歩いて行けるように海中にトンネルを設置するとか、船上からカメラを下ろし画面を通して観ていただくとか、とにかく一般の人が観えるようにしないとせっかくの宝物を生かすことが出来ません。千年サンゴは本町の町おこしの中心になり得るし、宝の持ち腐れにしてはなりません。
今後、千年サンゴを町おこしにどう生かしていくのかをお伺いし次の質問に移ります。

次にモラスコ牟岐の今後の管理についてであります。指定管理者であったノア牟岐2000が撤退を決めました。一昨日様子を見に行ってまいりましたが、女性が1人受付にいましたが、客はいなく閑散としておりました。建物も建設してから約30年、雨漏りはするし、高い所の窓が閉まらず開いたまま。火災報知機は故障し、電灯も幾つかは切れたままです。今後の管理はどうするのか、補修する計画はあるのでしょうか。

次に健康づくりについてお伺いいたします。歯の健診に絞って質問させていただきます。8月に配布された広報133号に案内が載っていますが、本町では毎年75歳以上の高齢者を対象に歯科健診を行っています。口腔機能の低下防止や疾病予防のためであります。歯や口の中の状態と全身の健康には密接な関係があることが分かっておりこの事業が行われているわけであります。
たしかに若い人でも歯が一本抜けると食事がしにくくなります。それが多くの歯が抜けたり総入れ歯ともなれば食事そのものがしにくくなり美味しくいただけない、食べるものも限られるということになり全身の健康に影響を与えることになります。
新聞報道されていましたが、徳島歯科医師会が75歳以上の高齢者を対象に、定期的に歯の健診を受けている人とそうでない人を調査したところ、受けている人は受けていない人に比べると医療費や介護給費が年間28万円あまり少ないことが明らかになったそうです。定期検診には一定の費用がかかりますが、健診により口の中の健康を保つことが出来れば全身の疾病予防につながり結果的には医療費や介護給費が削減することが出来るということであります。
そこでお伺いいたします。高齢者のみなさんが健康を保ち、なおかつ医療費や介護給費を抑制するためにも健診率を上げることが大切ですが、現在行われている75歳以上の高齢者の受診状況はどうでしょうか、そして今後受診率をどうやって引きあげていくのか計画をお伺いいたします。

次に、今述べてきたように口の中の健康は全身の健康にも大きく関係することが分かっていて、健診は定期的に行うことが望ましく、かつ高齢者になってからではなくなるべく若い時から受けることが大切です。考えてみれば保育所、小学校、中学では歯の健診を受けたように記憶はしていますが、大人になってからは歯の健診など受けた経験のある方は少ないのではないでしょうか。そこでお伺いいたします。本町では、特定健診をはじめ胃癌、肺癌などの検診を行っていますが、歯の健診を追加する考えはないかをお伺いし次の質問に移ります。

次に役場庁舎内での喫煙についてであります。昨日の徳島新聞28面に敷地内禁煙になっている県立中央病院の職員による喫煙に関する記事が大きく載っておりました。病院の調査の結果、院長を含む29人の職員が禁止されている敷地内で喫煙をしていたそうです。そして管理職も見て見ぬふりをしていたとのことであります。喫煙者がタバコを禁止されるのは大変辛いことだと思いますが、受動喫煙の及ぼす被害がハッキリした現在、必ず実行していただかなければなりません。
日本の受動喫煙対策は、WHOから「世界最低レベル」と批判されており、厚労省は、今まで努力義務としていたのを法改正、もしくは新法で病院や学校は敷地内禁煙、官公庁や社会福祉施設は建物内禁煙とし違反すれば管理者とともに喫煙者にも罰則を適用する方針であります。そこでお伺いいたします。
現在、屋外ということで西側の出入り口付近でタバコを吸っている職員を時々見かけますが、町民のみなさんからはあまり評判がよろしくありません、そこで何処か屋外に簡単な喫煙室を設けたらどうかと思いますが、どのようにされる予定なのかお伺いし次の質問に移ります。

次に、学校におけるイジメについてであります。これだけイジメが社会問題化し対策が講じられているのにも関わらず、相変わらずイジメによる子どもの自殺が報道され悲しく、残念な気持ちでいっぱいです。ただ、本町における学校では議会でも再三取り上げられてきましたが、幸い保護者・教師の努力もあってイジメがあったという答弁は聞いたことがありません。ただ、今年の10月28日付徳島新聞では、「2015年度 小・中・高いじめ最多」と報道されております。良く読んでみますと、小さないじめも見逃さないという意識が浸透したことで認知数が増えたということですが、相変わらず多いというのは放置するわけにはまいりませんので改めてお聞きします。本町におけるいじめの実態をお示しください。

次に、教師の犯罪についてであります。飲酒運転に始まり盗撮、公然わいせつなど、教師による犯罪が次々報道されています。ただ、良く報道されるのは他の仕事をしている人に比べて教師の犯罪が多いからではなく教師がゆえに報道されているということであって、そこは冷静にみる必要があると思います。ただ、子どもが好きで子どもの成長を喜べる人でなければ務まらない職業である教師が子どもに顔向けできないような犯罪を犯してしまう。そこには個人的な資質の問題だけではなく、奥深い問題が潜んでいるのではないかと感じます。私にも教師の知り合いがいますが、共通して感じるのは大変忙しいということ、そして、心の病を抱えている方が比較的多いと感じることです。そこでお伺いいたします。教育長も長年教師をやってきて、どうして教師がこのような犯罪を起こすことになるのか、思い当たることがあればお話しください。
また、このような教師の犯罪が続く中で教育委員会としての対応も必要だと思います。教育委員会として今後どのように対応しようとしているのかお伺いし質問を終えます。


ゴミ焼却施設の牟岐町での改築に反対し、他町に移転を求める決議
海部郡広域ゴミ処理施設、海部美化センターの操業を開始してから37年になる。すでに耐用年数は過ぎており、現在の場所で改築するのか、それとも新たな場所に移転するのかが行政・地域住民に問われている。
ゴミの焼却処分は、資源の再利用、環境悪化防止の観点からは出来るだけしない方が好ましく、ゴミの削減、再資源化を進めてきたが、長年にわたり郡内の大量のゴミを集め焼却処分してきたのも事実である。その結果として、猛毒ダイオキシンンなどの有害物質の基準を超えた排出が問題になり、操業から約20年後には排ガス高度処理設備設置工事や焼却灰の埋め立て地全体をシート等で被うダイオキシン対策工事が行われた。操業37年の約半分の期間は、現在の基準を超える有害物質が排煙や焼却灰として大気や海に放出されてきたということである。また、工事終了後も基準内とはいえ現時点においても有害物質が排出され続けている。
その長年の有害物質の排出が、地域住民の健康や環境にどのような影響を与えたのかは科学的調査がされていないもとでは、誰も影響があったと言えなし、ないとも言えない。ただ37年間、有害物質を排出してきたことは厳然たる事実であり、生活環境・自然環境に悪影響を与えてきたであろうことは容易に想像できる。
したがって地域住民が、これ以上、現地での操業は止めて欲しいと願うのは当然である。また、次回は牟岐町以外で建設するとの6町長が署名・捺印した「申し合わせ書」も存在する。行政自らがこの合意を反故にすることは、住民の行政に対する信頼を失墜させ今後の行政運営を困難にする。これらの事実に基づき牟岐町議会定例会、行政常任委員会において、議員からは、現地での改築に反対し他町への移転を求めるとともに関連予算否決の可能性についても言及してきた。
しかし町長は、これらの声に耳を傾けることなく、「現地での改築が早く安く出来る」「排熱を利用して銭湯や温水プールをやりたい」「避難所として利用出来るし、牟岐町の振興のためには必要」などと、現地での改築の姿勢を改めようとはしない。
確かに、交流人口を増やし、牟岐町の振興を図ることは大切なことであるし、避難所も必要である。しかし、焼却施設と併設ということになれば現地でのゴミ焼却がこれからも長く続くことにつながる。また、銭湯や温水プールの設置が牟岐町の振興につながるとは到底考えられない。
 もちろんゴミの減量、再資源化を進めても一定量のゴミは焼却処分しなければならないとすれば、何処かに焼却施設を設置する必要がある。ただ、性能が良くなっているとしても有害物質排出が避けることができない現状においては、長年一カ所でのゴミ焼却は避けるべきであり、焼却施設の位置は、郡内各町持ち回りというのが適当と考える。
よって本議会は、現地でのゴミ焼却施設の改築に反対するとともに、牟岐町長、海部郡町村会に対し、他町に移転を求めるものである。
以上、決議する。
平成28年12月16 日                  海部郡牟岐町議会


                              



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